お子さんは乳児期早期から多くの予防接種が定期予防接種として準備され、接種が推奨されています。
その恩恵で小さいお子さんが重症感染症にかかることは昔に比べ稀となりました。皆さまの周囲で重症感染症
を見聞きすることが減ると、ともするとワクチンの重要性を軽んじてしまうこともあるかもしれません。そん
な風潮も垣間見られる中で世界中に流行してしまった新型コロナウイルス感染症は、私達にワクチンの重要性
を再認識させてくれました。
ここでは、ワクチン接種の重要な情報と院長の個人的な意見をごく簡単に述べさせていただきます。
皆さまの多少の参考になれば幸いです。
■2024/2025シーズンのインフルエンザの予防接種について
コロナ禍の感染対策で数年間インフルエンザの流行は影を潜めていました。しかしコロナウイルスが弱毒化し以前の生活が戻ってくると、昨シーズンにはインフルエンザの大きな流行がみられました。今シーズンも流行が懸念されています。インフルエンザは小児にとっては脳炎など重篤な合併症の原因となり、また高齢者にとっては肺炎などをおこし、流行の年にはその年の超過死亡率をあげる原因となります。対策は予防接種と、タミフルなどの特異的治療になります。予防接種の効果は限定的ではありますが、5歳未満のお子さん、65歳以上の高齢者、そして年齢には関係なく、心臓や肺などに慢性の持病のある方、悪性腫瘍で治療中の方、高度の肥満の方には積極的に受けて頂きたいと思います。
当院のインフルエンザワクチン接種の体制について
10月5日から接種を開始しています。
「予約制・インフルエンザ単独接種」の時間帯と、
「予約なし・その他のワクチンと同時接種可能」の時間帯とそれぞれ異なります。
ご希望に合わせてご利用ください。今シーズンから点鼻の生ワクチンが国内で認可され接種できます。点鼻生ワクチンは金曜日午後に「予約制・単独接種」枠を設けます(土曜日午後にも「予約枠」を追加しました10/5追記)。点鼻ワクチンは、「予約枠」以外では接種できません。最新情報は予約WEBページと、このページで更新してまいります。(令和6年10月更新)
上記の期間は、土曜日の慢性疾患外来でのワクチン同時接種ははできません。
土曜日に同時接種で予防接種を一度に終わらせたいとお考えの保護者の方にはかえって利便性が下がってしまいますが、インフルエンザワクチンシーズンに、その他同時接種する4,5本のワクチンを間違いなく準備し、待ち時間も短く安全に接種することは、限られたスタッフの現状では難しい状況です。そこで、昨年同様10月、11月、12月の土曜日は「予約制・インフルエンザ単独接種」の枠といたしました。新患の方でも予約可能です。ご家族5名まで一度に予約できます。母子手帳を忘れずにご持参ください。予診票を予め記載頂くとスムースです。30分間の予約時間枠内に受付してください。
ワクチン製剤(注射用不活化ワクチンと経鼻弱毒生ワクチン)について
*注射用不活化ワクチンの接種回数:
厚生労働省の定めた標準接種回数は、13歳未満の小児:1シーズン2回接種
当院では米国(ACIP勧告)の接種回数を参考にしております。以下に要約。
▼ 9歳以上のお子さんは1回接種でよい。
▼ 生後6ヵ月から9歳未満のお子さんついて:
過去に全く接種したことないor通算して1回のみ接種した方 → 今シーズン2回接種する。
過去に通算して2回以上接種した方 → 今シーズン1回接種でよい。
ただし、厚生労働省の定めた2回接種を否定するものではありませんので、2回接種を希望される方は2回接種いたします。
*経鼻弱毒生ワクチン「フルミスト」は鼻にスプレーするワクチンです。
欧米では10年以上前から認可され、安全性と有効性は実証済のワクチンです。日本でもようやく認可され、今シーズンから当院でも接種いたします。
接種対象者:2歳から19歳未満
日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会から、このワクチン接種に関する提言が示されました(令和6年9月2日)。
以下の方は接種を推奨いたしません。不活化ワクチンを接種してください。
・喘息や喘鳴の既往のある方
(キプレス・シングレア・オノン・オルベスコ・アドエア・ブデソニドなどを使用している方)
・ステロイド(プレドニン・デカドロン)を使用している方
・免疫抑制剤(シクロスポリン・タクロリムス・AZP)を使用して6カ月以内の方
・川崎病やJIA・膠原病でNSAID(アスピリン・ボルタレン・メフェナム酸)を使用している方
・ゼラチンアレルギーのある方
・無脾症患者・中枢神経系のバリア破綻がある患者・ミトコンドリア脳筋症患者
・周囲に免疫不全患者がいる方
・鼻汁・鼻閉のある方
●注射用不活化ワクチン予診票のダウンロードは こちら
接種についての効果と副反応、接種後の注意点が予診票の2ページ目に載っております。大切な内容ですので必ずお読みください。
予診票は医院にもありますので、ご入用の方は医院に寄ってお持ちください。
ご注意!未成年の方は予診票に保護者の署名が必要です。お忘れないように。
中学生以下のお子さんは保護者同伴でお願いいたします。
●経鼻弱毒生ワクチンのダウンロードは こちら
接種についての効果と副反応、接種後の注意点がこちらに載っております。大切な内容ですので必ずお読みください。
予約がとれても、接種を推奨できない方は接種できません。予約はキャンセルしてください。
ご注意!未成年の方は予診票に保護者の署名が必要です。お忘れないように。
中学生以下のお子さんは保護者同伴でお願いいたします。
接種の手引き
■ 持ち物について
*診察券
*母子手帳(未成年の方は持参していないと接種できません)
*予診票 (事前に記入してきてください。
でかける直前に体温を測り平熱を確認し、記入してから来院してください。)
*現金・クレジットカード(電子マネー・QR決済は使用できません)
会社提出用の領収書が必要な方は、必ず会計前にお伝えください。
会計後に依頼されても、お応えできない場合があります。
■ 令和6年度の新型コロナワクチン定期接種について
「令和6年度の新型コロナワクチン定期接種」は、65歳以上を対象とし10月から市内医療機関で実施予定です。
今シーズン当院では接種を実施いたしません。かかりつけ医や近隣の内科クリニックで接種をご検討ください。
●小児で新型コロナワクチンをご希望の方へ
当院では接種できません。
基幹病院でご相談ください。(令和6年9月更新)
■ MRワクチンの供給不足について
製造メーカー2社のうち、1社の出荷調整があり、流通が少なく推移しております。
令和6年5月は在庫が若干増えましたので、年長さんの2期接種を再開しておりましたが、
在庫が減ってきたので、一時中止します。
1歳の1期接種はワクチン在庫ありますので、接種継続中です。どうぞ接種にいらしてください。
2期の接種再開のお知らせは、予約WEBページでお知らせします。
なお、接種対象者は当院かかりつけのお子さんに限らせていただきます(当院の診察券をお持ちの方)。
(令和6年6月更新)
■令和5年秋開始の新型コロナウイルスワクチン接種について
当院では、乳幼児用(6カ月から4歳)小児用(5歳から11歳)大人用(12歳から高齢者まで)の新型コロナウイルスワクチン接種を9月下旬より開始したします。接種ワクチンの株はXBB株になります。携帯のWEB予約ページで年代別に予約できますので、どうぞご利用ください。
接種概要については横浜市のホームページに詳細がでておりますのでご確認ください。
横浜市ホームページ「新型コロナウイルスワクチン接種について(特設ページ)」
(令和5年9月更新)
■子宮頸がん予防接種について(令和5年4月1日〜)
令和5年4月1日より、9価のHPVワクチンも公費で接種できるようになります。詳細は、横浜市ホームページ「子宮頸がん予防接種について」をご確認ください。
接種対象者は小学校6年から高校1年生相当の女子です。対象者の方には接種券が6月に郵送される予定です。現行の予診票も使用できますが、「9価」を修正、手書きする必要があります(詳しくは市のHPをご参照ください)
4価と9価ワクチンの接種については、予約は不要です。体調の良い日にお時間に余裕を持ってご来院ください。
補足
●すでに4価ワクチンでスタートしている方については、同じ4価ワクチンでの接種をお勧めします。9価ワクチンに乗り換える「交互接種」について、行政からは現在のところ推奨されておりません。
●子宮頸がんワクチンは一時期接種を控えておりましたが、2022年度から積極的なワクチン接種の勧奨が再開されました。
●ワクチン接種の副反応に関して、小児科学会作成の「知っておきたいワクチン情報」をリンクしておきます。
(令和5年3月更新)
■令和5年の新型コロナウイルスワクチン接種について
当院では予約制で、乳幼児用(6カ月から4歳)小児用(5歳から11歳)大人用(12歳から高齢者まで)の新型コロナウイルスワクチン接種をおこなっております。接種概要については横浜市のホームページに詳細がでておりますのでご確認ください。
接種ワクチンはファイザー社のものです。年代別にワクチンの中身が異なりますので、接種の間違いを防ぐために時間枠をきめた予約制としております。携帯のWEB予約ページで予約できますので、どうぞご利用ください。
接種の曜日について
●乳幼児(6カ月から4歳11か月まで)金曜午後4:00 と 土曜14時台
●小児(5から11歳11か月まで) 火曜午後4:00 と 土曜15時台
●大人(12歳から高齢者まで) 5月11日より再開予定です。
注意!12歳以上で1回目、2回目接種の方は当院で接種できません。市内10か所の集団接種会場で従来ワクチンを接種してください。詳細は、横浜市ホームページ「新型コロナウイルスワクチン接種について(特設ページ)」をご確認ください。
なお、12歳未満の小児のコロナワクチンは、1回目、2回目は従来ワクチン、3回目以降はオミクロン対応株に替わります(令和5年3月25日より)。接種回数によってワクチンの内容が変わりますので、ご予約の際は、接種回数を、間違えることなくご選択ください。
(令和5年3月更新)
■令和4年10月すぎからオミクロン対応2価ワクチンに替わります。
令和4年10月すぎから大人用コロナワクチンは、オミクロン対応2価ワクチンに替わります。当院では10月8日から開始します。携帯のWEB予約ページで予約できます。
オミクロン対応2価ワクチンの接種対象者は、
●3回目、4回目の接種券をお持ちの横浜市在住の方
●かつ12歳以上の方
です。
注意!12歳以上で1回目、2回目接種の方は当院で接種できません。市内10か所の集団接種会場で従来ワクチンを接種してください。詳細は、横浜市ホームページ「新型コロナウイルスワクチン接種について(特設ページ)」をご確認ください。
なお、12歳未満の小児のコロナワクチンは、1回目、2回目、3回目以降のいずれもオミクロン対応ではなく、従来ワクチンの接種になります。小児用従来ワクチンは当院で接種可能です。携帯のWEB予約ページでご予約ください。
(令和4年9月更新)
■ 日本脳炎ワクチンの接種をお待ち頂いている方へ
(1期追加接種ならびに2期接種対象者)
2020年よりワクチンの出荷調整が行われ、接種をお待ち頂いているところですが、2022年4月よりワクチン接種を再開しております。
接種者の制限はとくにありません。予診票に必要事項を記入の上、接種にいらしてください。
(令和4年7月更新)
■ 日本脳炎ワクチン:1期追加と2期接種対象者は、接種をお待ちください。
日本脳炎ワクチンを接種予定の保護者の方へ
日本脳炎の定期予防接種には、国内2社の製薬メーカーがワクチンを製造しています。そのうち1社において製造上の不具合からワクチン製造が一時停止しておりました(現在は、製造再開されております)。それに従いワクチンの供給について出荷調整が行われており、流通量が減っております。
そこで、定期接種について厚生労働省より通知がありました。抜粋すると、3歳で接種する1期初回(1回目および2回目)接種を優先し、4歳および9歳で接種する1期追加および2期接種は、ワクチン供給量が戻るまで接種を延期すること。とのことです。製造再開に伴ってワクチン供給量が戻るのは本年12月の予定です。
該当者の方は、本年12月までワクチン接種をお待ちいただく様お願いたします。接種期限がさしせまっているお子さんについては、個別にご相談ください。
(令和3年2月更新)
■ 令和2年10月1日より、ロタウイルスワクチンが定期予防接種になります。
令和2年10月1日より、ロタワクチンが定期予防接種になります。対象者は令和2年8月1日以降に出生したお子さんになります。ワクチンの無料予診票は個別に順次郵送されていると思います。
ワクチンには1価と5価の2種類があり、ご希望のワクチンを接種できます。
ご注意頂くことは、初回接種を生後14週6日までに済ませることです。生後15週を超えてのスタートは、定期予防接種の安全性に係る基準で接種をお勧めできません。もう1点は、ロタワクチンは2種類とも生後6週から接種が認められていますが、定期予防接種の予診票を使っての無料接種は10月1日から有効になるので、対象者の方は10月1日以降に接種にいらしてください。
厚生労働省の関連ページもご参照ください。
(令和2年9月更新)
■ 年長さんと11,12歳に追加接種のお勧め(3混とポリオワクチン)
日本小児科学会は昨年、推奨ワクチンスケジュールを改訂し、百日咳対策と海外からのポリオ持ち込み対策として追加接種を推奨しています。
百日咳対策としては、年長さんと11,12歳の三種混合ワクチンの追加接種を、ポリオ対策としては、年長さんのポリオ単独ワクチンの追加接種を勧めています。
日本の3種混合ワクチンは欧米のそれと抗原量が違い接種部位の腫れ等の副反応が強いので、私個人の見解としては年長さんの接種はスキップして11,12歳時の接種(定期予防接種2種混合ワクチンに替わり、自費で3種混合ワクチンを接種)でもよいのではないか、と考えています。ただ家族内に赤ちゃんが生まれる予定のある年長さんは接種した方がよいと思います。
百日咳:ワクチンの効果が薄れてきた小学生の年代の百日咳の患者さんが増加しています。百日咳はひどい咳が長期にわたり続くので、睡眠不足や体力の消耗をきたします。問題はそれだけでなく、家族内の赤ちゃんに感染させることが大きな問題です。赤ちゃんがまだ4種混合ワクチンを接種していない状態で百日咳に感染すると、咳だけでなく無呼吸発作や脳症をおこす例があることが昔から知られています。
ポリオ患者は、現在日本国内で発生しておりません。しかし、世界を見渡すとポリオ患者の発生があり、その周辺では不顕性感染者が多数いることが推測されます。2020年には東京でオリオンピックも開かれ、海外から不顕性感染者がウイルスを日本国内に持ち込むことが危惧されています。ポリオは抗生剤が効かないのでワクチンで予防するしか手立てはありません。現在の不活化ワクチン(4種混合に含まれる)は4,5年で効果が下がるので、欧米にならい就学前あたりでの接種をお勧めします。
お勧めしているワクチンは、いずれも定期予防接種には組み込まれておらず、任意接種で自費になります。
(平成31年4月更新)
■年長さんへの3種混合ワクチンのお勧め(平成30年10月)
小学生の年代で百日咳の患者さんが増加しています。百日咳はひどい咳が長期にわたり続くので、睡眠不足や体力の消耗をきたします。問題はそれだけでなく、家族内の赤ちゃんに感染させることが危険です。赤ちゃんがまだ4種混合ワクチンを接種していない状態で百日咳に感染すると、咳だけでなく無呼吸発作や脳症をおこすことが昔から知られており、大変問題です。年長さんのお子さんは、すでに計4回の4種混合ワクチンを接種していると思いますが、その免疫は5,6年で下がることがわかってきました。そこで日本小児科学会は平成30年8月に、ワクチンスケジュールを変更し、就学前のお子さんを対象として3種混合ワクチンの接種を推奨し、百日咳に対する免疫の強化を図ることとなりました。小児科医の任意団体「VPDを知って子どもを守ろう」の会でもわかりやすく説明しています。
現在は公費ワクチンの対象ではなく自費になってしまいますが、家族内に赤ちゃんがいる、もしくは生まれる予定がある場合は、接種をお勧めします。
■ 年長さんに3種混合ワクチンの接種をお勧めします。(平成30年9月)
小学生の年代の百日咳の患者さんが増加しています。百日咳はひどい咳が長期にわたり続くので、睡眠不足や体力の消耗をきたします。問題はそれだけでなく、家族内の赤ちゃんに感染させることが大きな問題です。赤ちゃんがまだ4種混合ワクチンを接種していない状態で百日咳に感染すると、咳だけでなく無呼吸発作や脳症をおこす例があることが昔から知られているからです。年長さんのお子さんは、すでに計4回の4種混合ワクチンを接種していると思いますが、その免疫は5,6年で下がることがわかってきました。そこで日本小児科学会は平成30年8月に、ワクチンスケジュールを変更し、就学前のお子さんを対象として3種混合ワクチンの接種を推奨し、百日咳に対する免疫の強化を意図しました。小児科医の任意団体「VPDを知って子どもを守ろう」の会でもわかりやすく説明しています。現在は公費ワクチンの対象ではなく自費になってしまいますが、家族内に赤ちゃんがいる、もしくは生まれる予定がある場合は、接種をお勧めします。
(平成30年9月更新)
■ 日本脳炎ワクチンの不足状態は解消しました。(平成30年2月)
メーカーでの製造、問屋からの流通も回復し、ワクチンはいつでも接種できます。
増え続ける温室効果ガスの影響に伴う気象変動で、病気を媒介する昆虫とくに蚊の分布域が広がっています。
いままで蚊のいなかった北海道地区でも、日本脳炎ワクチンの接種がはじまりました。
接種スケジュールが煩雑で、接種を受け忘れた方も多いようです。
接種期間を過ぎてしまった方でも年齢によっては救済措置がありますので、横浜市のホームページをこちらご確認ください。
定期接種が終わっても、5年〜10年おきにワクチンを接種し続けることで免疫が持続します。東南アジアに転勤する場合などは、自費になりますが追加接種をお勧めします。
(平成30年2月更新)
■ 日本脳炎ワクチンの不足状況について(平成29年6月)
当院では、日本脳炎ワクチンの在庫がなくなり、29年6月現在接種できません。
日本脳炎ワクチンは全国的に不足しています。
いままで接種されていなかった北海道地域での接種開始や、西日本の一部自治体で6カ月からの接種を開始する動きや、昨年春の熊本地震によるワクチンの生産一時中断の影響など、幾つかの要因が重なった結果と考えられています。
当院でも在庫がなくなり現在接種できません。再入荷の見通しはたっておりませんが、入荷がありましたらその都度予約ページのトップ画面でお知らせします。ご不便ご心配おかけしますが、ワクチンが安定供給されるまでしばらくお待ちください。スケジュールが乱れたケースについては、次回接種時に対応を説明いたします。
日本脳炎は日本全体で毎年年間10件弱の発生があります。ブタがウイルスを保有していて、その血を吸った蚊が媒介します。したがって、養豚場のそばで夏場蚊にたくさん刺されるのは避けたいところです。
(平成29年6月更新)
■ B型肝炎ワクチンが平成28年10月から定期接種となります。
(平成28年9月)
B型肝炎ワクチンが10月1日より定期接種に組み込まれます。対象者は平成28年4月1日以降に生まれた0歳児のお子さんです(1歳のお誕生日の前日まで)。接種回数は3回で、接種方法、スケジュール等はスタッフまでお尋ねください。
なお、対象者以外でもB型肝炎の感染予防のため、接種をお勧めしています。B型肝炎についての説明は、このページ内の過去の記事を参考にしてください。
◆横浜市の特例措置について
平成28年4月1日から平成28年7月31日までに出生した方の特例措置
上記生年月日の方は、1歳のお誕生日以降でも、平成29年7月31日まで公費で接種が可能です。
■ 水痘ワクチンが平成26年10月1日より定期接種となりました。(平成26年10月)
水痘ワクチンが10月1日より定期接種となりました。対象者は1歳と2歳のお子さんです。最低3か月あけて2回接種です。
3歳と4歳(5歳未満)のお子さんは来年の3月いっぱい(平成27年3月31日)までにかぎり、1回接種が可能です。ご不明な点はスタッフまでお尋ねください。
◆経過措置について
平成26年10月1日から平成27年3月31日までの間にかぎり、
3歳・4歳のお子さんも1回接種できます。
すでに水痘ワクチンを2回接種されたお子さんやすでに罹ったお子さんは接種不要です。
◆予防接種の予診表
10月1日以降に1歳を迎えるお子さんには、誕生日前に個別で郵送されます。
10月1日にすでに1歳を過ぎているお子さんは、当院で準備している予診表をお使いください。
■ B型肝炎ワクチンについて(平成25年12月)
その認知度の高まりで、乳幼児のお子さんの接種もかなり増えてきました。B型肝炎ワクチンは、まだ定期予防接種化されていませんが
世界的には接種が常識となっています。乳幼児期に接種するメリットとしては、抗体(免疫)が付きやすいこと、乳幼児で万一感染
してしまうとキャリア化しやすいのですが、それを防げること、の2点です。
現在のところ接種は自費接種となりますが、接種をお勧めします。もちろん同時接種もOKです。
接種せずに大きくなられたお子さんにも接種をお勧めします。B型肝炎は血液、粘液(唾液、涙など)を介して感染するので、性交渉も
重要な感染経路です。人の交流が盛んな現代は、キャリア化しやすいタイプの亜系B型肝炎ウイルスが欧米から日本に入りこみ、感染者を増やしています。
思春期を迎えるお子さんで、接種をしていないお子さんには、接種をお勧めします。私の二人の息子も中学3年生の時に接種を済ませました。
ワクチンの接種間隔の乱れで時々相談をうけますが、乱れた場合でもとにかく3回接種を済ませてください。接種後2か月ほどしてから、採血して
免疫がついたかどうかを評価します。大概のケースは間隔が開いてしまっても充分な免疫がついています。
(平成25年12月30日)
■ 肺炎球菌ワクチンの補助的追加接種について(平成25年12月)
平成25年11月から肺炎球菌ワクチン(プレベナー)が従来の7価から13価に切り替わりました。
7価ワクチンでは肺炎球菌による重い病気(髄膜炎など)の5割弱を防いでくれたものが、
13価ワクチンになることで7割の予防となります。
すでに7価ワクチンで接種を完了しているお子さんの場合、
13価ワクチンを補助的に1回追加接種することで、同様に7割の予防効果となります。
したがって7価で接種を完了しているお子さんにも、13価ワクチンの補助的追加接種をお勧めしています。
ただし、任意接種となるため接種費用は自己負担です。
接種スケジュールは、7価ワクチンの最終接種から8週以上あけて13価ワクチンを1回接種します。
接種対象年齢は6歳未満です。
以下の情報もご参照ください。
厚生労働省の関連ページ
ワクチンメーカーの関連ページ
(平成25年12月1日更新)
■ 肺炎球菌ワクチンが7価から13価に切り替わります(平成25年11月)
現在使用されている「プレベナー(沈降7価肺炎球菌結合型ワクチン)」は
平成25年11月1日から新たに承認された「プレベナー13(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)」に切り替わります。
従来ワクチンには7種類の肺炎球菌の成分が含まれています。
一方、今回承認された「プレベナー13(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)」には、
新たに6種類が追加され、計13種類の肺炎球菌の成分が含まれています。
これにより、従来よりも多くの種類に対して予防効果が期待出来ると考えられています。
接種対象者の方は、新しいワクチンに切り替わるのを待ったほうがよいのかどうか気になるところだと思います。
小児の肺炎球菌感染症は、特に乳幼児期に重症化することが多く、問題とされる病気です。
従ってワクチンの接種を遅らせたり、途中で中断したりしてしまうと、
十分な予防効果を発揮できずに肺炎球菌感染症を発症してしまう可能性があります。
そのため、原則として11月1日の導入を待つことはお勧めできません。
※ただし、下記の2つの条件を全て満たしている場合については、
予防効果を維持出来ることが示されているため、「プレベナー13」の導入を待つことも選択肢として考えられます。
(1) 平成24年5月1日以降に出生した者
(2) 生後2ヵ月から7ヵ月に至るまでの間に接種を開始し、「プレベナー(沈降7価肺炎球菌結合型ワクチン)」による
3回の初回接種を終了している者
詳しくは厚生労働省の関連ページをご参照ください。
(平成25年9月29日更新)
■ 子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨の一時中止について(平成25年6月)
平成22年より接種が開始されていた子宮頸がん予防ワクチンですが、平成25年6月に厚生労働省から、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛(いたみ)がワクチン接種後に特異的に見られたことから、
同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、
定期接種を積極的に勧奨すべきではないと勧告がされました。
そこで、現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種を積極的にはお勧めしていません。
ただし、子宮頸がん予防ワクチンの定期接種を中止するものではありませんので、接種を希望する方は、
定期接種として無料で接種を受けることができます。接種を希望する方は、ワクチンの有効性と接種による副反応が起こるリスクを
十分に理解した上で受けるようにしてください。
詳しくは厚生労働省の関連ページをご参照ください。
(平成25年6月23日)
■ ヒブ・小児肺炎球菌・子宮頸がん予防ワクチンが定期接種化に
(平成25年4月)
平成25年4月1日より、ヒブ、小児用肺炎球菌、子宮頚がん予防ワクチンの3ワクチンが、
定期予防接種に組み込まれました。各種関係者の方々の強い熱意がようやく実を結びました。
接種率が継続して上がればヒブ・肺炎球菌で髄膜炎をおこし、ひどい後遺症を残すケースや
死亡するお子さんが激減することでしょう。
また子宮頸がん予防ワクチンも、毎年日本で3000人以上が亡くなる患者さんを近い将来
減らしてくれることでしょう。もちろん婦人科的な検診も忘れてはいけません。
子宮頸がん予防ワクチンの接種年齢は小学校6年生から高校1年生までです。
期間が長いとついつい先延ばししてしまいがちですが、早めに接種を済ませることをお勧めします。
(平成25年4月1日)
■ BCGの接種期間が延びました。(平成25年4月)
平成25年4月から、生後11か月(1歳未満)まで定期接種で受けられるようになりました。
いままでは6か月未満まででしたので、スケジュールがきつくて大変でしたが、少し余裕ができました。
お勧めは生後5か月から8か月での接種です。
現在、赤ちゃんが結核に感染するケースは大変少ないので、その他のワクチンを優先してください。
まず、ヒブ・小児肺炎球菌・四種混合(DPT-IPV)・(できればB型肝炎ワクチンも)を優先し、
それらを受けた後のBCG接種で構いません。
(平成25年4月1日)
■ 4月1日より4種混合ワクチンの接種を再開しています。
昨年11月よりスタートした4種混合ワクチンですが、全国的な供給不足で当院でも
在庫切れのたびに接種を中止している状況です。
在庫切れの際は、従来の3種混合ワクチン+不活化単独ポリオワクチンの組み合わせで接種をすすめてください。
4種混合ワクチンは毎月初めには入荷予定ですが、入荷数が限られるため、
在庫切れとなり次第、接種を中止させていただきます。ご不便をおかけし申し訳ありません。
なお不活化単独ポリオワクチンの供給不足は解消されましたので、その点につきましてはご安心ください。
(平成25年3月31日)
■ 不活化ポリオワクチンの接種スタートについて。(平成24年9月)
本年9月1日より、不活化ポリオワクチン(注射)が従来の生ポリオワクチンに替わって接種スタートします。ご存知の方
も多いとは思いますが、ご自身のお子さんのスケジュールについて、ご不明な方は、厚生労働省のポリオワクチンについての
ホームページhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/ を
参考にして頂くとよいと思います。
(平成24年7月10日)
BCG接種はその接種方法が特殊で、接種後の自然乾燥に時間を要します。
したがって、間違いなく確実な接種をするために、接種時間の枠を設け完全予約制で接種いたします。
予約は電話で受け付けます(TEL:045-491-4510)。ご不明な点は併せてお尋ねください。
なお、他の予防接種も効率よく受けていくために、
BCG接種の前にヒブワクチンや肺炎球菌ワクチン、4種混合ワクチンなどを先に済ませることをお勧めします。
肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンは満2ヶ月から、4種混合ワクチンは満3ヶ月から接種が可能で、
診療時間内であればいつでも予約なしに接種できます。
その際にBCGの予約をお取りいただくのがスムーズかと思います。
あわせて今後の接種スケジュールについてもご説明いたします。
■ 接種日
毎週水曜日の15:00〜15:30
接種に際しての注意事項や接種後の自然乾燥に時間を要するため
15:10までには受付けを済ませてください。
■ 公費接種が可能な月齢
満3ヶ月から1未満までのお子さんが公費で接種できます。
1歳以降のお子さんは下のQ&Aをお読みください。
【 ご注意ください 】
* お母さまの髪がお子さんの接種皮膚面にふれぬよう髪を束ねてきてください。
* ご兄弟がお子さんの接種皮膚面に触らぬよう、可能ならご兄弟を預けてきてください。
* 接種後の自然乾燥は院内で行う必要があります。戸外にでると紫外線を浴びて、
ただちに生ワクチンが死活し、免疫がつかないためです。
≪ BCG接種はなぜ必要ですか? ≫
乳児が罹患すると重い後遺症を残すことの多い結核性髄膜炎を予防する目的でBCGを接種します。
≪ 公費で接種できる期間はなぜ3ヶ月から1歳未満までなのですか? ≫
3ヶ月以降から接種する理由:
BCGの弱毒結核菌で結核を発症してしまうまれな疾患(ある種の免疫不全症)の子に
BCG接種をするのを避けるためです。
その免疫不全症は生後3ヶ月までにほとんどのケースが的確に診断され、
その子にとって不利益なBCG接種を回避することができます。
1歳以降を公費にしていない理由:
満1歳をこえると結核性髄膜炎をおこすケースが減ることが理由と思われます。
≪ 未接種で1歳をすぎてしまったら自費で接種すべきですか? ≫
前のQ&Aの続きになりますが、医学的には1歳以降でも結核性髄膜炎を発症するケースがまれながらあります。
したがって結核性髄膜炎の報告がほとんどみられなくなる4歳ぐらいまでは自費でも接種したほうが賢明です。
≪ 接種前にツベルクリン反応はしないのですか? ≫
以前は結核感染の有無を調べるツ反を施行し、陰性の子どもにBCGを接種していました。
しかし、現在はツ反を行いません。ツ反を行わない理由は、
ツ反は偽陽性(結核に罹患していないのに陽性と判定されてしまうこと)が多く、
偽陽性の乳児にとってBCGを接種する機会をうばってしまうばかりでなく、
不要の抗結核療法を施されることを防ぐ目的で削除されました。